Locotory

宿泊予約サイト「Relux」を運営するLoco Partnersの広報ブログです。

官僚出身の元外資コンサルマンが投資ファンドを経て、小さなスタートアップで戦うと決めた3つの理由。

本日よりLoco Partnersの部署マネージャーやチームリーダーによる、インタビューを紹介してまいります。

第1回目となる今回は、執行役員で経営戦略担当の上原のインタビューをお届けいたします。

 

東京大学工学部卒業後、文部科学省へ入省するも半年で転職を決意。コンサルティング事業を手がける世界大手のボストン コンサルティング グループへ入社し、社会人の基礎を築いた後、投資ファンド2社を経験した上原が、なぜスタートアップであるLoco Partnersへジョインしたのか。そして、Loco Partnersで達成したい目標とは。

 

コンサルティングや投資サイドで培った知識や経験を、「Relux」というサービスを成長させるためにフル活用し、自らも成長し続ける上原のインタビューをぜひお楽しみください。

 

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—これまでのキャリアについて教えてください。


社会人としてのファーストキャリアは、文部科学省でした。正直な話しをすると、モラトリアム気分が抜けきっていなくて、何をしようか自分の中でも整理できていなかったため入省したというのが、本当の理由です。

ただ、あえて言えば、なんとなく新卒以外ではいけないところ、かつ科学技術とかには興味があったからという程度の理由です。我ながらいい加減だと思います。

 

入省して一番驚いたのは、端的に表現するとブラックさですね(笑)当時は、残業がとても多い一方で、その大半は国会質問準備のための待機でした。野党議員が質問を夜12時までに出して、それに対する回答を作るというものです。なので、遅くまでいるといってもほとんどが待ち時間です。ちなみに生涯学習政策局というところにいたのですが、以来、生涯学習という言葉にはアレルギーがあります(笑)


そのような環境だったので、このままでは自分が成長できないと思い、入社半年で転職を決意し、ボストン コンサルティング グループへ。もともと体力には自信があったので、とにかく頑張って働いて、成長したいという想いから選びました。

ある意味、期待通りで徹夜もよくしましたし、体力的には本当にきつかったのですが、すごく良い経験をさせてもらいました。何年も前のことなので今はわかりませんが、当時は深夜3時すぎまで真剣に考え続ける、議論する、とか必死にやっており、相当きつかったのですが、それと同時に楽しかったですね。

特に、厳しかったクライアントには感謝しています。最初はぼこぼこにされながらも、くらいついていった結果、最終的にはとても評価してもらえたりして、素直に嬉しかったです。

 

当時上司に言われた言葉で今でもよく思い出すのは、「とにかく前向きに倒れろ」という言葉です。経験・業界知識が不足しており、クライアントも厳しい中で、「できない」と諦めるのではなく最後までやりきる、という教えです。

ミーティングでよくぼこぼこにされていて、結構辛かったのでこの教えはとてもありがたかったですね。まあ、最初から倒れない方法を教えて欲しかった気もしますが(笑)

ボストン コンサルティング グループでの業務はどれもやりがいがありましたし、もっとやりたい気もあったのですが、業務をやればやるほど、財務とか法務とか会社経営の全体を見たいなという気持ちが強くなり、PEファンドに転職することにしました。

 

ファンドは、アント・キャピタル・パートナーズと産業革新機構の2社を経験しました。アパレルから電子デバイスまで幅広い産業を見ることができ、また会社のステージも比較的アーリーなものから典型的なオールドエコノミーまで、幅広かったですね。

本当に、ファンドでは会社経営に関して手広く、いろいろなことやりました。事業はもちろんのこと、契約や会計、そして技術や特許の調査とかもしました。それに、投資後も経営陣の強化だったり、それこそ株式価値を上げるために思いつくことは何でもやりましたね。

 

日本の会社って実はポテンシャルがある会社が多いのですが、マネジメントが足を引っ張っていることが結構あります。なので、外部株主として意思決定プロセスを整備して、外部から優秀な人材を呼び入れるだけでも、がらりと会社の経営状況が変わったりします。

タフですが、会社経営を学ぶという点では本当に面白い業界でした。投資をしたタイミングとエグジットするタイミングを比べると、見違えるように会社の経営が改善しています。このダイナミズムは、なかなか感じられないファンドならではのものだと思います。

そして、やっぱり外部からの関わり方次第で会社は動くんですよね。外部はいい意味でドライというか、本質を捉えやすいので。だからこそドラスティックにできることもあるということを実感していました。ただ一方で、外部の人間として様々な会社に関わっていくうちに、一つの会社にじっくりと時間を使い、内部からドラスティックなことを実現してみたいと思うようになりました。そこで初めて、自社サービスを持っている事業会社への転職を決めました。

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—事業会社は多くありますが、なぜスタートアップでかつLoco Partnersだったのでしょうか?

事業会社への転職にあたって、重視していた点は2つあります。1つ目は、投資家として見たときに投資に値するかどうか。会社の成長性とか、上場・資金調達の可能性とかですね。働くって、一番貴重な資産である「自分の時間」を投資するので、そこは妥協なく選びたいなと思いました。

 

2つ目は、経営陣との相性と会社として目指しているビジョンへの共感です。ここは投資家としてはあまり関係ないのですが、1日24時間のうち、大部分を一緒に過ごすことになるので、仲間として切磋琢磨でき、かつ楽しく働けるメンバーであるかどうかは重要でした。

Locoの場合は、篠さんはじめ、経営陣と何度か話す機会をいただき、この2点のバランスが一番よくとれていると感じましたし、スタートアップということで事業の展開スピードが早く、自分自身も成長できるという環境にも惹かれました。


あえて3つ目を言うと、個人的にホテルとか旅館といった場所が好きなのもあり、「Relux」というサービスも魅力的でした。東京や京都といった都市部にはファシリティやサービスを心から素晴らしいと思えるホテルがあり、また日本全国でいうと各地にその地域の色や文化を感じられる素晴らしい旅館がある。

そういったホテルや旅館の魅力をReluxを通じて多くの方に体験してほしいと思いました。私はプロダクトを直接作ったり改善したりといったことはできませんが、プロダクトを伸ばすための施策を行うことができるので。

ぜひ、私のインタビュー記事を読んでくださっている方にはRelux経由で予約いただき(笑)、素晴らしい宿泊を体験していただきたいですね。


余談ではありますが、私の出身は長野県の片田舎で、生まれた当時から既に過疎が進み、たぶんニホンザルの頭数の方が人口より多いのではないでしょうか。

なので、住んでいた当時は本当に何もないと思っていましたし、いまも文字通りの意味ではやっぱり何もありません。唯一あると思っていたのは、「秘湯」と言われる温泉が徒歩圏内にあるということでしたね。

 

ただそれは見えていなかっただけで、昔の人々との共生の中で育まれたその地域独自の風景だったり、名産物だったり、本当はいろいろあったんです。

私の田舎でいうと、例えば生産が難しくてあまりスーパーなどに流通しないイワナなどの川魚だったり、山で取れたキノコなどがあります。

そう考えると何もないわけではなくて、おおげさに言うと地域独自の「文化」みたいなものがあって、それこそ何百年もかけて形作られてきたものなんですよね。それに気づいたとき、自分自身、感動した経験があります。

こういった背景もあり、日本全国にある素晴らしい文化やそれを体験できるホテルや旅館、そしてそこで働く人々の温かさに触れ、日本の魅力を新しく発見することができる宿泊をReluxを通じて提供していきたいという思いもあります。

もちろん1日宿泊しただけでは、それほど見えるものではないですが、その一助になれば嬉しいですね。

 

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—熟考の末、Loco Partnersへ入社を決められたと思いますが、その前後で何かギャップはありましたか?

そうですね、まずメンバーが若いこと。そして、服装はカジュアルで、オフィスに音楽が流れていることがパッと浮かびます。

インターンのメンバーは大学生で18歳や19歳だったりとか、とにかく若い。前職では、若いと言っても20代後半とかだったので。また、毎日着ていたスーツは着なくなりましたし、カフェのように音楽が流れているというのも、これまでの社会人人生では初めてのことだったので、環境に対するギャップは大きかったですね。いい意味で刺激的な毎日です。

 

ただ何よりも最大のギャップは、仕事の面ですね。これまではずっとアドバイザーとか投資サイドでしたので、実際に自分で動く、動かすということ自体がものすごく新鮮です。自分たちが作り上げたサービスを利用する方がいて、それに対して対価が発生するというのは当たり前のことなのですが、個人的にはこれまで経験してこなかった真新しい経験で、支えてくださる方々がいるということは物凄くありがたいことだとしみじみ感じています。様々な方との関わりがあって、初めてサービスが成立しているのだな、と。

 

少し青臭いですが、もっと多くの方に利用していただき、たくさんの感動を届けられるようなサービスにReluxを成長させていきたいですね。