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DeNA出身で実家が酒屋の公認会計士、ますおさんに聞く「Loco Partnersに入るべき」理由

Loco Partnersの部署マネージャーやチームリーダーを紹介していくインタビュー企画。

第2回目となる今回は、Loco Partnersの経理を中心に、法務や労務などバックオフィスを支えている川口(ますおさん)のインタビューをお届けいたします。

 

なぜ公認会計士を目指したのか、なぜDeNAに入社を決めたのか、そして4年間を過ごしたDeNAから、なぜ規模もサービスも異なるLoco Partnersを選んだのか。就職活動当時の選考の様子や自身の夢を交えながら、語っております。

 

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—まずはじめに、公認会計士を目指すことになったきっかけについて教えていただけますか?

みな誰しも通ると思うのですが、話は高校2年生の進路相談の時期に遡ります。その瞬間まで、将来何になるのかをあまり明確には考えてこなかったのですが、実家が小売りの酒屋をやっていたので父に「俺は酒屋を継げばいいのか?」と一応聞きました。

 

すると、返ってきた答えは「小売りに未来はないから、お前は資格を取れ」でした。

 

その言葉を受けて、改めて考えてみると、祖父が1960年代に創業したその酒屋は、都内の中でも好立地にあり、お酒の販売免許以外に、お米やお塩、そしてタバコを扱う免許も持っていたため、いわば「商品を置けば売れる」という殿様商売でうまく行ってたんですね。正直、これに気づいた時は「じいちゃん、すげぇ」と思いましたね(笑)

 

ところが、平成の世になって「規制緩和」が叫ばれて、特にお酒の自由化がされたことにより、酒屋を取り巻くビジネスのルールが変わりました。

それまで酒販店は、メートル規制等で店舗のいわば「縄張り」が保たれていたのですが、規制緩和によってコンビニやスーパーマーケット、量販店といったライバル店が周辺に多くできた結果、どんどん実家に買いに来るお客さんが減っていきました。

 

そんな状況を目の当たりにして幼少期を過ごしていたので、父の言葉には妙な説得力があり、結果として資格を取ることに決めました。資格を取ると決めた後は、具体的に「何の資格を取るか」という話になりました。その時、頭に浮かんだのが国家三大資格の 「医者」「弁護士」「公認会計士」でした。いま思うと、無邪気に最初からよくその3つに絞ったなぁと思いますね。

 

その3つの資格からは、実家が商売をやっていたこともあり、かつ「公認会計士」という資格に「会計」という言葉も入っているから、きっと商売に役立つのだろう!という安易な発想で「公認会計士」を目指すことにしました。ただ、後に資格勉強をしてみて分かるのですが、実は公認会計士の本来の仕事は、企業の財務諸表の正しさを担保する「監査」であり、商売のための資格ではなかったんですね。とはいうものの、資格勉強自体は、自分の好奇心を満たしてくれたので、何の仕事に就くかは横に置いておいて、大学時代は目の前の勉強に没頭しました。

 

公認会計士の勉強は、早稲田大学商学部に入学と同時に、CPAという資格専門学校に入学し、いわゆる「ダブルスクール」する形で本格的に始めました。通常、その資格専門学校に通っていると、大学1年から3年の間で1次と2次試験に合格して、そこから監査法人に就職し、実務経験を2年積んで修了考査という3次試験に合格し、正式に公認会計士になるというパターンが多いのですが、私の場合はダブルスクールしながらも、サークルやゼミにも精を出していたため、1次試験には大学3年、2次試験には社会人1年目、3次試験には社会人5年目の2016年4月に合格をし、公認会計士になりました。

私が公認会計士になるまでの道のりは、通常のパターンとは異なり、時間もかかっているのですが、これについては全く後悔していなくて、祖父からよく「大学は人脈を作る場所」と言われていたので、ダブルスクールをしつつも、国際交流サークル、バドミントンサークルと会計ゼミにも所属して、価値観を共有しあえるつながりを育むことができたのではないかなと思います。

 

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—就職活動時はまだ資格試験の勉強をされていたと思いますが、なぜ公認会計士の資格を活かす職場の監査法人ではなく、ファーストキャリアとしてDeNAを選んだのでしょうか?

公認会計士の資格をフルに活用するのであれば、2次試験合格後に監査法人にはいるのが一般的で、その場合は、大学在籍中か、大学卒業後に就職せずに勉強に集中して資格を取り、監査法人へ就職するパターンがほとんどです。

 

私がその王道の監査法人への就職という道を選択しなかった理由は、所属していたゼミの恩師から課題図書として出された「変わる会計、変わる社会」という本にあります。大学2年の後半に、ゼミに入るにあたり読んだその本の中に「監査人のジレンマ」というものが書いてあり、ちょうど1次試験を受けていた時期で、衝撃が走ったのを覚えています。

 

その内容を要約すると 「監査人はクライアントの決算書の正しさを検証する一方で、監査報酬をクライアントからもらう」 ということが構造上のジレンマであることが指摘されていました。これを読んだ時に、座学で学問上のべき論は学んでいるものの「実際のビジネスの現場で、当事者間で利害関係があるのに、本当にこの構造の下で財務諸表の正しさを検証できるのか」ということに純粋に疑問を持ちました。

 

とはいえ、公認会計士の勉強をする中で「会計」の面白さには魅了されていたので、これで飯を食っていこうという決意は揺るぎませんでした。ただ、監査側でジレンマを感じうる可能性のある構造の中で働くくらいなら、クライアント側に入って、中で数字を作る方が気持ちよく働けるだろうという考えで、大学3年の夏くらいから就職活動をしていたところ、ある合同説明会でたまたまDeNAに出会いました。

 

最初はこの会社に行くとは微塵も思わなかったのですが、試しに受けたWebテストが同時期に受けていた他社に比べて異様に難しく、落ちたなと思っていたら、通過したところから印象に残り始めました。Webテストの次にあるグループ面接に呼ばれた段階で、もっと会社のことを知りたいと思ってDeNAの有価証券報告書を見たところ、当時はモバゲーの全盛期で売上高営業利益率が50%で、かつ無借金経営であることを知って、衝撃が走りました。

 

ただ、当時展開していた事業はモバゲーという携帯ゲームであり、「なんで、この事業で、こんなに稼げるのか」と分からなかったので、その疑問を解決するためには選考に進んで、実際働いている方にに会わなければ分からないと思い、次の選考に臨みました。

 

当時、私は企業を見極める基準として「この面接官を3年以内に自分は超えられるか」というものを勝手に作っていました。その基準に則ったときに、今でも忘れられないのが、2次選考のグループ面接を通過して、3次選考で出会った面接官の方でした。

3次選考は45分間の面接が2回だったのですが、その方は2回目の面接官で、色々と話す中で私が所属していたサークルの話になったときに、唐突に 「ところで、君のサークルの構造的な欠陥って何?」と聞かれ、「お、おぅ・・・いきなり面白いことを聞くな、この人」と思いました。

 

ただ、運が良いことに面接前にちょうどサークルの引退の際に発行する会報誌に半ば自己満足に組織分析を3万字を勝手に書いていました。ちなみに普通は1~2ページくらいでサークルへの想いを会報誌に書くのですが、私は自分の経験が少しでも後輩の役に立てばいいなという気持ちがあったのと、就活の自己分析にもちょうどいいやと思ったので、勝手に組織分析をしていたら、あれもこれもという感じで結果3万字程度になりました(笑)

 

話がそれましたが、そんな経緯もあり、その3万字に及ぶ組織分析からかいつまんでサークルの構造的な欠陥を話して「これで、どうだ・・・!」と一息ついたんですよ。そうしたら、的確なフィードバックをもらうと同時に、すかさず「で、君はその課題に対して、サークルOBとして今後どう解決していくの?」 と聞かれ、「この会社は解決策までも求めるのかーーー!」と一本取られたと思った反面、自分の企業選定基準に置いていた「この面接官を3年以内に自分は超えられるか」に照らし合わせたときに、その方をそう簡単には超えられないなと思いました。

 

そんなこんなで、難関すぎるWebテスト、超えられない面接官、という刺激的な選考を無事に通過し、最終選考へ進みました。当時のDeNAの最終選考は「ジョブ」と言われるものでした。具体的には、1泊2日でセミナーハウスに缶詰で、1日目午前中は地頭を図るペーパーテストとビジネスゲームを行い、午後から6人程度でチームを作り、新規事業立案させるという選考をしていました。各チームにそれぞれ執行役員や子会社の社長といったトップ層の方がつきっきりでアサインされており、身近な壁打ち相手として的確かつ素晴らしいアドバイスをいただけたので、選考されているという緊張以上に面白いという感覚が勝って、没頭していたのを覚えています。

 

いま思うとこの選考形式自体が、かなりぶっ飛んでいますが、だからこそのめり込むことができました。また、チームで個人以上のアウトプットを出すという経験を初めてすることができ、結果的に私がいたチームから5人が内定をもらっていたので、同期がこうも優秀なら絶対に面白いだろうと思い、入社することに決めました。

その後、2012年4月に入社し、新卒で初めて経理部に配属され、単体決算からIFRSの連結決算まで、 原価計算、固定資産、会計システム入換、海外・国内子会社管理など、様々なことを在職中は経験させていただきました。

 

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—DeNAで多岐に渡る業務を任されており、今後もさらに挑戦することができた環境だったと思います。なぜその環境を自ら去り、Loco Partnersに転職したのでしょうか?

きっかけは、2016年4月に「公認会計士」になれることが確定したことでした。将来の選択肢として独立もできるようになったので、キャリアプランをゼロベースで見直してみようと思い、ヘッドハンターを通じて他社の方に会いにいったり、ゼミやDeNAの先輩や恩師、会計士の先輩に話を聞きにいったりして、キャリアイメージを固めていきました。

 

その中で自分の価値観の根本に見えてきたのは、やはり実家の酒屋の存在でした。実家を通じて、商店街が主催するお祭りや古紙回収などの活動に幼少期から参加しており、地元のコミュニティが大好きで、維持していきたいと常々思っていました。また実家そのものについて、私が長男なので継がなければ畳むことになっていまうということを考えると、高校時代に父親に「小売りに未来はないから、資格を取れ」と言われ、実際に資格を取ったものの、なんだか寂しい気持ちがして、なんとか継ぐ方法はないかと考え始めました。

 

そんな想いを持ちながら考えていたある時、よくある「専門性を2つ掛け合わせると競合が一気に少なくなる」という話を思い出し、自分が持っている「公認会計士」と「酒屋」を組み合わせて何かできないかなと考えるようになりました。

 

ちょうどそのタイミングで出会ったのがLoco Partnersでした。Loco Partnersについても、全く最初は行く気がなかったのですが、選考がトントン拍子に進み、2回目の面接で日程が合わずオフィスにいけなかったので、逆に社長のしのさんが渋谷まで出てきてくれて、カフェでお会いしました。その日は土曜日だったのですが、社長が自ら休日にわざわざ来てくれたことに良い意味で衝撃を受けましたね。

実際、しのさんと話してみると、選考という感じはなく、私の現状から実家のこと、将来したいこと、しのさんの方から会社の説明や現状の課題などなど、ざっくばらんに色々なことを話しました。

 

新卒の時と似ていますが、転職するのであればDeNAより規模感が小さい会社と決めていて、その中でも「社長の天井が会社の天井」と思い社長の人柄や人間性にフォーカスして、不躾ながら会社と社長を品定めしておりました。そんな視点で会社選びをする中で、しのさんはそこまで年も離れていないのに、異様にビジネスにおいてバランス感覚のある方でしたし、特に、創業当初に資金繰りに苦労されたこともあったのか、社長なのにバックオフィスへの理解があったのが新鮮で、気づいたら渋谷のカフェで2時間ほどしゃべり倒していました。

その話を終えて、私自身の心境にも変化があり「もしかして、この会社かも・・・」と思うようになっていた矢先に、 そのカフェでの雑談に近いやり取りが最終面接だったらしく、意図せず内定をもらいました。正直、「おぉ、内定もらっちゃったよ・・・」と思いましたが、Loco Partnersへの入社を真剣に検討することにしました。

 

入社を決めた理由はいろいろとあるのですが、「この会社に入るべきなんだろうな」と思ったのは会社名でした。 Loco Partnersの由来は「Local Communityのパートナーでありたい」という想いからきており、 現状は「Relux」というプロダクトを通して、それを実現しようとしています。

立ち戻ると私の実家もLocal Communityの一部で、酒屋を営むことで地域のパートナーになっていました。 これに気づいた時、私が本質的に向かっている方向は会社と一緒だと思い、この環境なら気持ちよく働けるだろうと思いました。

 

それに加えて、私自身がサービス開始初期よりReluxの会員であったというご縁、しのさんとDeNAの先輩がマブダチだったというご縁、実家の酒屋の商材である日本酒と日本旅館はどこかでつながっていてシナジーがあるだろう、などの理由もありLoco Partnersに転職することに決めました。

 

もともとDeNAは社会人になって、いわば「筋トレ」をするための場所としてファーストキャリアに選びました。なので、その筋トレがあったからこそ、経理において一人前にはなれたなのかなと思います。とはいえ、経理に携わる中で、法務、労務、総務などの経理財務以外のバックオフィスの職務にも触れていきたいという想いも湧いてきて、そこに挑戦できる環境であるLoco Partnersに惹かれたというのもありますね。

 

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—Loco Partnersの一員となり、半年ほどが経ったと思いますが、いま描いている将来の目標はなんでしょうか?

Loco Partnersの一員としては、「Relux」を世界一のプロダクトにしていきたいですね。

小さい頃から祭や初詣の手伝いといった地元のコミュニティを通じて日本文化に触れる機会が多くあったので、日本文化が好きなんですよ。なので、「Relux」のコンセプトやご紹介させていただいている宿泊施設さまの想いといった日本文化を発信したいというところに魅力を感じますし、バックオフィスからそんな「Relux」を大きくするためのサポートをしていきたいと思っています。

具体的には、サービスが大きくなるにつれて組織も大きくなり、情報量も圧倒的に増えるので、システム導入をして、効率よく捌ける少数精鋭のチームを作っていくことや、ゆくゆくは経理の知識を活かして宿泊施設さまにレベニューマネジメントのお手伝いをするなど、やりたいことはたくさんありますね。

 

個人の目標としては「酒屋 × 会計士」で何か新しい形をつくることです。いままで生きている中で実家が酒屋なので「なにか美味しいお酒を教えてよ」とよく言われるのですが、それに対して、その人に合ったお酒を提供できているかというとそうではなく、課題解決できてないので、今後は解決していきたいところです。

特に日本酒の選び方については、飲食店に行っても銘柄や原産地ぐらいしか書いておらず、そんな状態で本質的にその人に合ったお酒を提供できているのかと疑問に感じるところは多々あるので、そこを解決していきたいなーと妄想しています。

また、相談に来ていただいたついでに「飲める会計士事務所」もありかな、なんて思っています(笑)

 

—ちなみに、日本酒のどんなところを魅力に感じますか? 

実家のコミュニティで神事に多くかかわる中で、数あるお酒の中でも「日本酒」は日本の伝統行事に紐付いていたりして、日本の中でも別格のお酒と思うようになりました。また、海外でも日本酒を「Sake」と呼んでいますし、野球の祝勝会や結婚式といった何か節目ごとのめでたい行事にも樽酒が常に登場しているのを見ると、特別な地位を確立しているんだろうなと思います。

 

日本酒は、お米とお水から生まれた坦々たる透明の液体が、千差万別の味わいを見せるので飲んでみないと分からないという奥深さに魅力があり、そのような繊細さも日本らしいなとも思います。

お酒は嗜好品なので好みがあると思いますが、私の日本酒の楽しみ方は、料理と日本酒のマリアージュを楽しむことです。

今後は、日本食と日本酒を楽しむために出かける旅行もしていきたいですね。

 

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