こんにちは、Loco Partners 経理グループの川口です。
2017年2月に私はLoco Partnersに入社しました。前職は大手IT企業の経理部で4年半程働いており、今も経理を生業とし、日々楽しみながら仕事をしています。ちなみに、一応、公認会計士です。
さて、「経理」というと、地味でチマチマしてるイメージが先行しがちですが、その重要性や汎用性を知ることによって、思考の幅がものすごく広がるので、この記事を通じて皆さんにわかっていただけたらなと思います。
それでは本題の始まり始まり~。
1、「経理」って何?
「経理」とは何か。
私の回答は「簿記(会計)」というツールを使って、3次元の企業活動をお金という尺度を用い、2次元で定量的に表現する行為が「経理」なのではないかと思っています。
身近な例をだすと、皆さん誰でも経験のある身体測定が経理と近しいものと思っています。
出典:身体測定/健康診断/春の行事/学校/無料【白黒イラスト素材】
身長は?
体重は?
座高は?
足の大きさは?
・・・・などなど、自分の体について色々な項目で調べられますよね。
これって結局「人間の体」という3次元のものを、kgやcmの概念を用いて、測定し、数値化して、2次元で定量化している行為なんですね。
立ち戻って「経理」という言葉を聞いて連想する言葉は何でしょうか。
売上は?
費用は?
利益は?
・・・・などなど、回答としては「xxxx円」というような、お金という尺度で表現された定量数値になるはずです。こうすることで「会社」の稼ぐ力を数値で把握できますし、同じ尺度で定量化することで稼ぐ力を会社同士で比較できるようになります。
小学生の時に、身体測定のたびに友達と身長や体重を比べたりした経験ってありませんか?それと同じことが会社でもできるようになるのです。
つまり、皆さんが知っている身体測定を「会社」に対して行うことが、「経理」だということです。こう考えると身近になりませんか?
2、なぜ、「経理」は会社にとって大切か?
こちらも身近な例え話になりますが、飛行機のパイロットになって日本からハワイへ行こうとしている時のことを想像してみてください。
出典:無料の写真: コックピット, 航空機, C130, トランスポート, パイロット - Pixabayの無料画像 - 79525
あなたはハンドルを握っています。
だけど、目の前に「計器」がなかったとしたら・・・・
「ハワイまでどれくらいかかるかな?」
(目の前にあるはずの計器がないことに気づく)
「あれ、いまどれくらいの速さで飛んでるんだっけ・・・」
「そもそもどれくらいの高度を飛んでるんだっけ・・・」
「ハワイまで残りどれくらいあるんだっけ・・・」
「え、燃料も残りどれくらいあるか、わからないのか・・・」
・・・・となりますよね。恐ろしいですね。
「飛行機」を「会社」に、「パイロット」を「社長」に置き換えて、再度シミュレーションしましょう。
「利益1000億までどれくらいでいけるかな?」
(目の前にあるはずの経理数値がないことに気づく)
「あれ、売上ってそもそも何億だっけ・・・」
「広告宣伝かなりやったけど、どれだけ支出したんだっけ・・・」
「現金ってどれくらい持ってるんだっけ・・・」
「従業員に払える給料はどれくらいあるんだっけ・・・」
・・・となりますよね。恐ろしいですね。
良く分からないけど、どこかに向かって飛んでいる飛行機状態の会社ほど、怖いものはありません。
つまり、「経理」は、お金という尺度で会社を定量化することで、「会社」の状態を適切に判断するために必要です。
さらに、一般的に多くの会社では、月次単位で経理作業をすることにより、会社の状態を毎月定点観測をして、会社の状況をモニタリングしています。モニタリングをすることで、問題の発見の早期化にもつながるので、会社を正しい方向に導くことが可能になります。
まとめると・・・
経理って重要なんですよ、実は。
(そもそも、経理が操る「会計」というツールは「ビジネスの言語」と呼ばれるぐらい重要なのですが、義務教育に入っていないため、 私のようにたまたま学生時代に学習する接点があった酔狂な一部の方にしか、その重要性が伝わっていないという現状があると思います。
社会人になって初めて日経を読んだり、実際のビジネスの中で、PLやらBSやらの言葉に出会う中で、必要性に気づく、というのが多くのビジネスパーソンが経験されているパターンかと。そういった話を聞くたびに、もっと一般的になれば良いのになぁ、と思ったりします。)
この記事をきっかけに少しでも、皆さんに経理の仕事が魅力的に見えたら嬉しいです。ご興味をもったらぜひ勉強してみてくださいね。
きっと世界の見方が変わるはずです。