Locotory | Relux広報ブログ

一流ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux」の広報ブログです。

【登壇レポート前編】Relux主催!Vacation Homeセミナー 〜これからを生き抜くための宿泊施設のあり方〜

こんにちは!Loco Partners PRチームです。

本日は、3月25日に開催された、Vacation Homeセミナーのレポート記事を前編・後編にわけてお送りします。

 

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当日は、主宰のVacation Home チーム責任者の受田による、開会の挨拶からはじまりました。

 

※以下、Vacation Homeセミナーの各登壇者によるプレゼンを抜粋・一部修正してお送りします。

 

主宰挨拶

受田:東京五輪が開催される2020年に向け、宿泊業界を今後どのように盛り上げていくか、ご登壇いただく方々の話を聞きながら共有し、さらなる発展につなげていきたいと思います。

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Vacation Home業界のトレンドとReluxの取り組み・未来(Loco Partners 受田)

まず、自己紹介をさせていただきます。2018年春に新卒でLoco Partnersに入社し、Vacation Home チームの立ち上げから、現在はリーダーとしてVacation Homeの掲載数を80施設から580施設までお取り扱いするようになりました。また、趣味で年間ホステルに150泊以上しています。

 

Vacation Homeとは

2018年1月にVacation Homeを開設しました。開設した背景には、「暮らすように泊まる」といった新しい体験を普及していきたいということ、また体験価値に特化した宿泊施設の増加がありました。また、Vacation HomeはReluxの他の掲載施設カテゴリと比べ、宿泊されるカスタマーのグループサイズが大きいこと、一棟貸しスタイルなので一部屋の単価も高いという特徴と強みがあります。

 

業界トレンドについて

民泊新法施行によって宿の提供が180日までと制限がかかることや、上乗せ条例、消防法が旅行業とほとんど変わらないなどの理由から、民泊業界は成長が伸び悩んでいます。また、既存旅館・ホテルからすると、部屋数における影響は小さいが、宿泊者の選択肢としての幅は広がってきているのではないかと思います。

 

Reluxの今後の取り組み

歴史を生かした宿、暮らすように泊まる体験を提供する宿など、ユニークな宿がどんどん増えてきています。新しい宿泊体験ができる宿をReluxが積極的にお届けすることで「満足度の高い新しい宿泊体験」を世の中に広めていきたいと考えています。

 

 

 

地域に根づいた宿泊施設の創り方 (あったかい株式会社 恵氏)

鎌倉の「ヨリドコロ」で得たものを、葉山の「港の灯り」でグレードアップしてやってきました。今日はその内容をお話していきたいと思います。

 

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私の生まれは奄美大島で、現在は逗子に在住しています。旅が好きで世界中を旅してきました。それが原体験となって、自分の手でも宿泊施設をやりたいと思い、現在に至ります。

 

鎌倉の飲食店「ヨリドコロ」とは

江ノ電が見えるところで、宿泊施設の前段階としてやりたかったという開業背景がありました。バックパッカーとして海外に訪れた際、現地の人の日常が自分には非日常に感じたのです。鎌倉の日常も、観光客には非日常。そんな非日常を提供したいと思いました。そういった背景により、ヨリドコロのコンセプトは「鎌倉の日常を旅する」こと。ヨリドコロを出店する前に、店の宣伝や認知度向上のために、クラウドファウンディングやSNSでの情報発信を積極的に行いましたね。

 

開業までのストーリー

ヨリドコロ自体は、古い仕立屋さんをリノベーションして作っています。当時は立ち上げ1店舗目で、資金がなかったので、本当にボロボロだった仕立屋さんをセルフリノベーションしました。仕立屋さんならではの古い布なども生かして展示してあり、お客さまにリノベーション当時のお話をできるようにしています。

地元に根付いた店にしたかったので、近所の子供たちが集まり、地域の方が来てくれるお店づくりを心がけました。近所の子供たちにもリノベーションを手伝ってもらい、リノベーション段階から地域の方と積極的にコミュニケーションをとるようにしたことで、開店した今でもよく遊びに来てくれますね。


こうした開業前からの積極的なコミュニケーションにより地元の方にも受け入れられ、そして海外のお客さまにも来てもらえるようになったのだと思います。

 

ただいまと言える場所「港の灯り」

ヨリドコロの後に開業した、葉山に位置する「港の灯り」はロケーションが良く、目の前には漁港があり、鳥居や神社が見える宿泊施設です。コンセプトは「ただいまと言える場所」。こちらもかなり古い家で、もともと漁師さんの家だから漁師道具がたくさんありました。大工さんにもお願いしつつ、自分たちでもリノベーションをしました。

 

宿泊の特徴とは

特徴としては、宿泊されるお客さまに対して徹底したヒアリングを行った上で宿泊日を迎えることですね。妻がブライダルの仕事をしていて、そうしたおもてなしを心がけています。当日泊まりに来た段階では、すでにお客さまとコミュニケーションが取れていることを意識して運営を行っています。こうしたコミュニケーションを重ねるうちに、結婚式や式の前撮りでも活用いただけるようになりました。


まとめ

地域の方に必要とされ、喜んでもらいたいという思いで、宿づくりに取り組みました。それが地域の方に受け入れられて現在に至ると思います。特別なことは何一つしていないと思いますが、思いを伝え続けることで地域の住民のみなさんに伝わっていき、現地の方と融合しながら運営に繋がっていくと思います。少しでも私のお話が、ヒントになれば幸いです。

 

 

民泊新法による古民家活用に見る、地域資産の活かし方 (せとうち母家 岡田氏)

私は広島県の福山市生まれで、大学卒業後は東京で就職しました。2016年3月に地元・広島に戻り、2016年6月にはカフェを開業。そのあと、どのように「せとうち母家」を開業させたのか、お話ししていきたいと思います。

 

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せとうち母家とは

もともと父が養蜂・狩猟が趣味で、はちみつ・ジャーキーなどを販売していたのがきっかけでした。2013年に、母が所属するインクロッチェ株式会社のオフィス兼倉庫として、福山の市街地から空き家になるというところ(現在の「せとうち母家」)を買収し、引っ越しすることに決まりました。会社のスタッフでリノベーションを行い、約2年でせとうち母家が完成。父の狩猟の趣味を活かして、蜂蜜やジャーキーを利用したカフェ事業を展開し、その後にAirbnbに登録して民泊事業を開始しました。ワゴンなどのイベント出店も行いましたね。

 

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一時営業停止の危機と再スタート

まさに「出る杭は打たれる」ですが・・・福山市のパネルディスカッションにて、挑戦的な発言をしたところ、様々な圧力により営業が停止に。しかし時が経って、民泊新法が施行されたことやReluxの説明会をきっかけに、違う方法で再挑戦を決意したのです。広島市内は、原爆ドームや宮島などへの観光が目的としてみなさん訪れますが、せとうち母家は民泊新法にて許可を取得し、地域特有の体験を提供することを目的として、スタートさせました。

 

地域資産の活かし方

せとうち母家では、地元民が知っているおすすめの場所やアクティビティのみを集めた「おすすめガイドマップ」を作成し、時には予約代行も行っています。事前に、カップルが来るのか、家族連れか、海外の方かなどを把握して、それぞれの属性にあったおすすめスポットをご紹介しています。作成の背景には、地元に暮らす私たちがいつも見ている畑・山・川が、観光に訪れる方々にとっては非日常であるということがありました。生活環境の変化が自分に与える影響の大きさを、宿泊者のみなさまにも実体験してほしいという思いがあります。

 

今後について

近隣の事業者さんと仲良くなって提携したことで、地元のワインや、海辺のレストランのケータリングなどを宿泊者のみなさまにも提供できています。こうした、地域の方々との繋がりは非常に大切です。

今後はそうした地域のみなさんとの繋がりを大切にしながら、瀬戸内の体験の窓口となるということを目標としています。海外のお客さまにも足を運んでいただきやすい環境づくりを目指していきたいと思います。

 

地域を活用したホテルづくりとブランド戦略について (株式会社リビタ 北島氏)

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私は長野県の松本市生まれで、金沢市で育ちました。当時の金沢は新幹線も通っておらず、シャッター街も増えていました。なので、どうにか地域を盛り上げたいと思いながら学生時代を過ごしましたね。


リビタについて

リビタはリノベーションの会社ですが、自らホテル事業を新しく立ち上げ、「HATCHi金沢」を作りました。開発プロデュースから開業後のコンテンツ運営まで、一気通貫で監修。地域とどのようなイベントを一緒に仕掛けるかまで見ています。現在は全国の遊休不動産を再生し、地域の活動拠点を生み出すことがミッションです。宿泊施設が地域の公民館のような場所にしていきたいと考えています。

 

地方でコミュニティスペースをつくる

リビタは元々シェアハウスを運営していました。約1,500室を管理し、コミュニティをどう作るかにチャレンジしている会社です。地方でコミュニケーションスペースを作ろうとしたきっかけは、横浜のみなとみらいで大人の部活が生まれるシェアスペース「BUKATSUDO」を運営したことでした。そこでは趣味の講座やワークショップを開催し、オフィスワーカーが多い横浜で、大人の部活を作っていきましょう!という思いを持ってやりました。ジャズ・俳句・ものづくりなどの講座がありますね。

 

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そこで思い立ったのは、コミュニティスペースは主に首都圏で展開しているが、地方でも事業展開が可能だろうか?ということでした。

はじめは、ホテルの共用空間をコミュニティスペースにしました。館内壁面、カフェダイニング、シェアキッチンなどを作ってみたのです。2016年に築49年の空きビルを再生してHATCHi金沢を開業しました。地下1階はもともとバーやスナックがあった場所で、そこをシェアキッチンにし、一部看板は残すなど、名残を生かしつつ共有部分を作っていきました。しかし、共有部分を増やすと客室に使える面積が減ります。なので、客室定員を増やして単価をあげる取り組みをしていますね。

 

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リビタが大切にしていること

①「人は人に集まる」が大原則
あくまでも中心は人だと思います。よって、求心力のあるテナントミックスとして、地元のコミュニティと繋がっているお店に出店してもらいます。また、地元の職人さんや工芸品を取り入れています。九谷焼・高岡銅器、越前和紙、富山の絹、福井のレースなど、多くの方に関わってもらっています。それによりキーパーソンの方が情報発信をしてくれ、おすすめしてくれる効果も生まれます。

 

②開業前の積極的なコミュニケーション
また、開業前に工事現場の状態でワークショップを開催しました。みんなを巻き込んで考えるため、地元の方と一緒になって共用部をどう活用していくかを検討しました。さらに、ベンチや屋台カートをみんなで作るなど、地域の住民のみなさんと関わりを深くすべく開業前から取り組んでいます。

 

③継続的なイベント
HATCHiの名称は「発地(はっち)」からきています。北陸は金沢だけではないので、金沢を拠点に北陸全体に人を送り、ローカルを求める旅人と地域プレイヤーをつなぐ場所として、年間約80以上のコンテンツを発信しています。例えば、館内に地元の若手の作家さんの作品を展示し、アートツーリズムへの発地としての役割を担うこともありました。毎週末、作家さんのアトリエに遊びに行くイベントを開催しましたね。

 

富山県南砺市への発地としては、南砺市の行政と一緒にHATCHiの空間を使い、南砺市魅力発信や、名産の和紙のショップを開店しました。食事も南砺市で有名な麹のワークショップを開催し、実際に南砺市に行くツアーも企画することも行いました。その後、富山や福井などの行政からも声がかかり、これまで5つほど行政との取り組みも実現させてきました。他にも、日本酒や九谷焼を楽しむ夜などのイベントを開催するなど、金沢の伝統産業を担う30〜40代の地域のみなさんとコラボレーションしてイベントを開催しています。

 

おわりに

リビタは「街のコミュニティスペースを作る」ために、自然発生的なイベント開催し、イベントによる口コミや話題の拡散、旅人と地域の方との出会いの創出を目指しています。今後は、2020年度までに10店舗の出店(現状5店舗)を目指しています。福岡や鹿児島、広島、名古屋、仙台など地方中核都市を中心に、独自の歴史や文化があり、地元の人が集まりやすい建物がある場所に出店したいですね。地元の方の活動の拠点を作り、地域に共生するホテルブランドを創造していきたいと考えています。

 

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レポート後編に続く・・・

登壇レポート前半では、地域と住民のみなさんと深い関係性を築きながら宿づくり、コミュニティづくりに励む登壇者さまのお話を中心にお届けしました。単なる「宿泊」の概念を超えて、宿とお客さまのコミュニケーション、地域のみなさんと一体となってエリア全体を伸ばしていくなど、これからの宿泊施設のあり方を考える機会になったかと思います。

レポート後編では、Loco Partners 営業本部長の塩川も交えた、熱いパネルディスカッションが繰り広げられました。ぜひ、後編もお楽しみに!

 

 

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